2023年10月19日木曜日

PCをがんばったくらいで肩が巻くと思う?

当院のクライアント様で、「巻き肩があります」と訴えてこられる方は少なくありません。実際、僕も検査の中で巻き肩の存在は必ずチェックしています。

ところで、巻き肩ってどうやって起きると思いますか?

一般的なイメージを聞いてみると、
「PCなどの作業を長期に行った結果、肩が徐々に内側に巻いてきてしまった」という答えが多いです。
でもこれ、冷静に考えると「?」なんですよね。

人間の骨格は成長期には外的要因に多少の影響を受けますが、成長期が終わった10代後半以降は骨の変化はもはや起きません。そういった意味ではPCのよる作業で骨格的な問題が発生するというのはあり得ません。

では、筋肉はどうでしょうか?肩を内旋させる筋肉で有名なものは「広背筋」があります。広背筋を過度に鍛えているトレーニング好きな方などには、不自然な形に肩が内旋しているケースがよく見られます。

しかし、PC作業において広背筋は殆ど作用しません。広背筋は基本的にダイナミックな動きに作用する筋肉だからです。PC作業に関与するのは姿勢保持などに働く細かい筋肉がメインとなりますが、これらの筋肉はPC作業によって「疲労する」ことはあれど「発達する」ことはあり得ません。なので、PCのし過ぎで肩が巻いてくるというのはイメージ的な幻想にすぎないと言えます。

巻き肩的な要素は、実際には元々の全身的な身体のバランスの不適合によって発生しており、大抵は幼少期から存在するものです。大人になって痛みやこりなどを感じ、また姿勢などを気にするようになって初めて「そういえば巻き肩になっている」と気づくのですが、実際にはもっと前から巻き肩的な要素は始まっているし、その起因も肩だけに存在しているわけではない、ということですね。

ここが理解できていると、巻き肩への対策はアプローチの方法も結果も、まるで違ったものになります。

大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

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