2022年12月22日木曜日

ヘルニアも後弯ネックも治せません(旧ブログ再掲)

 「○○なんですけど、治りますか?」

お問い合わせで非常に多い言葉です。

「頸椎ヘルニアなんですけど、治りますか?」

「脊柱管狭窄は治せますか?」

めっちゃくちゃストレートな返答をするならば、僕の答えは「治せません」になります。ただし、続く言葉は

「でも、痛みや不調なら根本的に改善させますよ。」

今回はこの意味を説明していきます。

例を挙げると、以前僕が施術していたクライアントさんです。お預かりしたMRI写真には、非常に高度な背骨の変形が写っていました。外見からも分かるレベルの変形性脊椎症。痛みも強く、ブロック注射を4回打っても変化なく、毎日の生活に苦労されていました。

多少の期間はかかりましたが、結果としてこの方の痛みは「ゼロ」にすることができました。全く痛くない状態です。趣味の水泳も復活され、今では数カ月に一度、メンテナンスを兼ねてご来院される程度です。

実際に撮らないと確証は持てませんが、いまこの方のMRIを撮影しても、背骨の変形は1ミリも変わっていないと思います(外見からも明らかです)。

つまり「物理的には治っていない」けど「症状的には治った」ということです。

当たり前ですが、施術で変形は治せません。また、ヘルニアも(発生後15年前後でマクロファージ細胞に浸食されて消える、と言われますが)施術で引っ込ませることもできません。

にも関わらず、痛みや不調を施術によって改善できる。ここを深く考えたことがある人は少ないのですが、重要な意味を持っています。つまり、

「あなたの症状は、変形やヘルニアで痛みが発生している訳ではない」

ということです(もちろん例外もありますが、そのような方はそもそも病院の治療で治っています)。

大事なのは病気そのものではなく、「なぜ、そのような状態に陥ったのか」を探っていくこと。そこに、ヘルニアや変形以前の根本的な問題が隠されているからです。


先日、「ストレートネックではなくて後弯ネックなんですが、取り扱っていますか?」というご連絡をいただきました。

正直、「後弯ネック」という呼称も初めて聞きました。正式な病名ではなく俗称でしょうが、首の生理的前弯(前に軽く反る)が弱まったのが「ストレートネック」なら、さらに逆転したのが「後弯ネック」といったところでしょうか?

答えは同じです。「後弯ネック」という名称では取り扱ったことが無いけど、お身体のエラーが起きて結果として症状に繋がっているなら、同じことです。重要なのは名称ではなく、そこに何が起きているかを見極めること。

だから、僕は胸を張ってこう伝えています。

「その病名は治せません。でも今の症状なら治せますよ」


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com

2022年12月15日木曜日

「変形しているから痛む」という迷信

首の痛みなどで 整形外科などでレントゲン検査をして「ここの骨が変形している、だから痛むんだ」という説明を受けたことがある方は多いと思います。

実際に変形している画像を見せられたら、「ああ、そうだなあ」と、納得してしまいますよね。

これが間違いだよ、という説明は、僕たち治療院界隈では頻繁におこなうものですが、画像診断の前にはどうしても説得力に欠けてしまいますよね。

なので、「なぜ骨の変形が痛みの原因ではないのか」をロジカルに説明していきます。

骨の変形って、なぜ起こると思いますか?代表的な骨変形に「骨棘」があります。文字通り骨が棘上に変形しているもの。いかにも痛そうですね。

実はこれ「身体が痛みから逃げるための作用」なんです。痛みの原因ではなく、逆に痛みを逃がすためにあるんです。

痛みが発生している部分は、ストレスなどにより筋肉や関節が身体を支え切れない状態が起きやすいです。すると、身体はその痛みを少しでも逃がすために、骨を増殖して支持面積を広げ、少しでも痛みを分散させようと働くのです(残念ながらほとんど役に立たないのですが)。

つまり、変形は「痛みが起きた結果として発生しているゴール地点」であり「痛みを発生させるスタート地点」ではないんです。ですから、例え手術で変形を取り除いたところで、痛みの回避にはほとんど役に立たない。むしろ、その痛みが「最初に発生した」スタート地点が何であるかを探り、そこにアプローチした方が痛みの根本的な改善には効果的です。

変形を手術するのはリスクが高いことです。かといって、それ以外には実際に変形に直接アプローチできる方法はほとんどありません。着目するだけ無駄な部位は気にせず、着実に変化できる部分(関節、筋肉など)に目を向けるようにしましょうね。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com

2022年12月8日木曜日

雑誌やテレビで取り上げられた=ゴッドハンド?(旧ブログ再掲)

 「雑誌やテレビ、メディアで取り上げられた治療院」って、それだけで「すごい!」と思っちゃいませんか?

雑誌やムックに載る、テレビに出演する。有名人が通っている。

実はこれ、ほとんどが「お金で買えます」。

「権威づけ」とは。広告業界ではごく一般的なことで、それを専門に扱っている会社もあるほどです。数万~数十万円の費用で、雑誌掲載やメディア掲載をしたり、芸能人やスポーツ選手を院に呼んで、写真や動画を利用することができます。

もちろん、そうではない院も多数存在します。実は僕のところにも某スポーツ選手が通っています(あくまで普通に通っていただいています)。なので、「全部の権威が作りもの」というわけではありません。ですが、「雑誌掲載や芸能人が、優秀な院であるかの判断材料にはならない」ということです。

その中で、これだけは絶対に信頼できる!という権威を紹介します。

それは「書籍の執筆」です。本を出しているかどうか、です。

この場合、最近では電子書籍で簡単に出版できます。紙の本と比べると「それってどうなの?」と思いがちですが、実は両方とも信頼に足る要素になります。

ネットに描かれた記事と違い、本は「著者の署名」「出版社の署名」が「発信した責任」になります。つまり、いい加減なことは書けないということです。

本を出すからには、その分野についてしっかりと理解している必要があり、また推敲を通じてシンプルにまとめられる能力が問われます。情熱がないと本は書けません。

つまり、自らの分野において書籍を出版している先生は、それだけの知識と実績、そして自信を兼ね備えているというわけです。

ちなみに僕も現在、書籍出版の準備中です。

きらびやかな経歴に惑わされないで!本当の自信をしっかり見極めましょう。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com

2022年12月1日木曜日

ご近所の治療院が「商売敵」な治療院に行きたいですか?

今はコンビニや美容院と並んで、治療院業界も盛況です。どの地域にも複数の同業者が存在しています。整骨院、整体、カイロプラクティック、鍼灸院。リラクゼーションなども含めると、相当な数が地域にひしめいていることになります。

さて、大抵の治療院では、この(業種だけでなく広い意味での)同業者を「競合」もっと言えば「商売敵」と捉えているのではないでしょうか。同じ地域でパイを奪い合う関係なのですから、当然かもしれませんね。

で、僕ですが。僕は「ご近所の整骨院さんと仲良し」というスタンスを徹底しています。新店舗には必ずご挨拶に伺いますし、そこで仲良くなって、頂いた差し入れの余剰分をお裾分けに行ったりします。それどころか、問い合わせがあった方のうち、当院の対象でない方は「あそこはいい先生ですよ」とご紹介しています。もちろん見返りなどは要求しません。

その理由は、「同地域でパイを奪い合う立場にいない」からです。当院は、完全に専門特化された治療院です。自然と選択肢が限られた方が集まっていらっしゃいます。競合という発想が出てこないのです。

逆に言えば、ご近所と競合しているような治療院は「自分の強み」がちゃんと打ち出せていないと言っても良いでしょう。似たり寄ったりの存在になるわけですから、それは競合せざるを得ないですよね。

もちろん、それが一概に悪いことではありません。ただ、ギスギスしてるなあ、とは感じます。ご近所の治療院さん同士で敵対している、お客さんを奪い合うような、そんな関係は何だか嬉しくないです。

クライアントさんと同じように、同業者の方にも接することができる治療院を、これからも目指していきます。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com