2023年2月23日木曜日

年のせいにする「医師」と「自分」への回答(旧ブログ再掲)

 「それは年のせいですよ」

上記の言葉、よく耳にしませんか?

お医者さんや医療従事者が発する場合。

自らが口にする場合。

今回は、この「年をとる」について考えていきたいと思います。

老化の定義をざっくりとまとめてみました。

「加齢に伴って活力や生体能力が低下する傾向。40歳くらいから始まる。」

40歳かあー。僕、46歳。暗くなっちゃいますねえ。

ここで注目してほしいポイントは、この「老化の始まる時期」です。「ピークから徐々に低下する」と考えると、視力や聴力は10歳、感染に対する抵抗力は15歳、知的能力は20歳、筋力と協調運動は25歳で、それぞれピークに達すると言われています。

ってことは、そこを過ぎたら「老化」ってこと?

何だか、これは老化というより単に「能力低下」と考えた方がいいんじゃないかという気がします。

加齢による核能力の低下、各機能の低下が身体の内外に現れ、それを総合して「老化」という言葉でくくっているだけ。実は総合的な「老化」という表現に、あまり深い意味はないんですよね。

ところが、病院では当たり前のように「○○さん、それは年のせいですよ」なんて言葉が飛び交っています。

個人的には控えめに申し上げて「ふざけんな」という意見でございます。
先ほども書いたとおり、老化は各分野の身体的能力低下を総合したものにすぎません。各分野に目を向ければ、それは単なる能力低下であり、医療従事者としては低下した能力を補ったり上昇させる術に目を向ければいいのです。
にも関わらず、医師が「年のせい」なんて言葉を発するのは「職場放棄」に等しいと僕は考えています。だって専門的な部分に目を向けず、ざっくりと「年のせい」で終わらせちゃうわけでしょ。ただでさえ現代医療は専門化の一途をたどっているのに、そんな時だけトータルな話で終わらせようなんて、どう考えても「逃げ」です。
厳しいこと書きますが、「年のせい」なんて言葉を使う医師や医療従事者を信用してはいけません。その時点で逃げを打ってるだけと理解していいと思います。

では、みなさん自身が「年のせい」と思うのは、どうでしょうか?

それは個人の自由ですよね。だって自分の身体に対する責任は、最終的に自分にあるんだから。「年のせい」で片づけても、それはその人が幸せなら一向に構わないと思います。
ただ、どうでしょう。もったいなくないですか?
「感情老化」という現象があります。「脳の前頭葉が委縮することで、怒りが収まらない、意欲が湧かない、柔軟性がなくなる」現象です。感情老化は、他の老化よりも比較的早く出現するといわれています。
つまり「年のせい」と感じた時点では、まだ身体自体の老化はそれほど始まっていないことが多いのです。ですから、感情老化を意識した時点で、何が何でもそこに抗う決意を持つことが、真の老化を食い止めるカギとなります。
「アンチエイジング」という言葉がありますが、実際にどこまで加齢に対抗できるのかは分かりません。
しかし、加齢の結果として何が起きるのか。
筋力の低下なのか骨密度の低下なのか、循環の衰えなのか。それを見極めて、可能な限り対応する。
ご自身としては、そのような決意を持って医療機関や僕たちのような施術院を受診することが大事ですし、僕たちもまたそのような方の気持ちに応え、最大限の努力を払うべきだと思います。
「年のせい」とごまかす医者に「年のせい」と諦める自分。

「自分なりに健康でいたい」と思う自分に「できることをしっかりやりましょう」という施術家。
あなたは、どちらが良いですか?


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com

2023年2月16日木曜日

ねこぜが姿勢強化で改善しない理由(旧ブログ再掲)

ねこぜに悩んでいる方は大勢いらっしゃいます。

姿勢自体の問題もありますし、痛みや不調に陥りやすくもあります。

そして、大抵の方がまず、ねこぜに対策する方法が「普段から姿勢を正して気をつける」ということ。

しかし、これで良くなったという人を僕は見たことがありません。

正直、無駄なのでやめた方がいいと思います。

では、何故ねこぜが起きるのでしょうか?

ねこぜというと、一般的には「背骨が丸まっている状態」です。

なぜ「一般的」かというと、実際には「背骨が原因で」ねこぜになるわけではないからです。

ねこぜの方に「いつからねこぜですか?」と聞くと、比較的「小さい頃からです」とおっしゃる方が多いです。

では、小さい頃から背骨が曲がっている、背骨に異常があるということでしょうか?

子供の骨は柔らかいものです。簡単に丸まった姿勢で固定されたりはしません。

にも関わらず、「ねこぜ=背骨」というイメージが強いのは、一般的な考えとして「背骨が身体の真ん中にあるから」というイメージの擦り込みがあるからです。

しかし、側面から見れば一目瞭然ですが、脊柱があるのは「身体の後方」です。真ん中ではありません。

したがって、背骨に加えて、前側にも身体を支えるものが必要になっているのです。

身体の前側にあって、支えになるようなものは何でしょうか?

答えは「筋肉」です。

腹筋、背筋、骨盤底筋群(骨盤を下から支える筋肉)、横隔膜などが、体幹を支える筋肉になります。これらの筋肉の緊張によって起きる圧力バランスを、一般的には「腹圧」と呼んだりします(医学的にはちょっと怪しいですが…)。

この筋肉のコントロール不全が長期にわたると、ねこぜ姿勢が構築され、「最終的に」背骨が丸まった姿勢でロックされます。

ですから、ねこぜの改善に対して必要なのは「姿勢強化」ではありません。まず身体を支える筋肉の改善が必要です。

普段から姿勢を正すのはやめて、体幹の筋肉に注目してみるようにしましょうね。


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2023年2月9日木曜日

痛いところ=悪いところ=治らない

人間は本能的に、ついつい痛いところを触ってしまいます。僕だってそうです。

それと同じで、痛みを抱えて施術を受けるときに、ついつい痛いところを触って施術してほしい!と思ってしまいます。

それで良くなるなら、よし。ですが、皆さん大抵は「触ってもらったその時は良いけど、後が続かない」という経験をしているのではないでしょうか?

慢性的な痛みは、ほとんどの場合は「痛い部位に原因はありません」。

それは、お身体はパーツごとに構成されているわけではなく、一つの「行動集合体」として成り立っているからです。

例えば、「腕を伸ばして物を取る」という動きがあります。この時、動いているのはどこですか?指先から肩関節…いや、首や体幹、下半身までも動いているのではないですか?

この中で、すべてが均等に動いて動作できていれば良いですが、中には「動きの悪い箇所」があったりします(ここには痛みが無いと仮定しましょう)。すると、お身体はその代償をほかの部位で補います。そのストレスが、結果として痛みなどの症状につながることが非常に多いのです。

なので、痛みに対して短期的な効果以上のものを求める場合、痛い部位だけではなく、他の部位に目を向ける必要があります。これは例えば「浅層・深層」「上下関係」「左右差」「前後差」など、多岐にわたります。なので、自分で判断するのは難しい。お身体を全体で見られるような施術家を探すようにしましょうね。


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2023年2月2日木曜日

その情報、もう古いよ。(旧ブログ再掲)

 僕が大好きなとあるクリエイターさんのVoicyに、治療院業界のことが少しだけ出てきました。

「例えば人類がスマホを持ち始めた瞬間に、一斉に首が前に出るという”進化”を見せ始めた。そして、今度は治療家さんたちが、ストレートネックやスマホ首といった症状を治すために”進化”している」

こういう進化が好ましい、という結論だったんですが、まさに僕のことじゃないかーと嬉しくなりました。

その通り、生活様式の変化により、人類の身体は日々変化していきます。10年前には無かった症状が、現在では当たり前に出てきているのです。

例えば、僕がこの業界に入った20年以上前に教わった、症状の鑑別方法に「姿勢性の腰痛」というものがありました。

いわゆる「反り腰」のことです。腰の反りが強くなることで起こる腰痛のことですね。

これを「姿勢性」と言い切ってしまう辺りが、もう現代の感覚に合わなくなっています。

座りっ放し、PCやスマホの使用過多な現代では、姿勢が腰痛に与える影響は非常に複雑化しています。単に反り腰が「姿勢性」と言われると疑問符を呈する。むしろ、現状のトレンドとしては逆に腰の反りが「弱い」方が姿勢性の腰痛と言っても良いくらいに感じます。

ですが、巷を見渡してみると、未だにこれら古い鑑別方法に縛られて施術をしている治療家も非常に多く見られます(そもそも鑑別すらしていないのは論外)。紋切りに電気治療、マッサージなどで対応している分には、まだそれで良いかもしれません。ですが、その中に「本当の原因」を見逃されてしまっているために、なかなか良くならず悩んでいる方が多く混ざっているのも事実です。

人間は進化します。症状も進化し、また治療法も進化します。

あなたは取り残された治療院に行きたいですか?


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

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