2023年2月16日木曜日

ねこぜが姿勢強化で改善しない理由(旧ブログ再掲)

ねこぜに悩んでいる方は大勢いらっしゃいます。

姿勢自体の問題もありますし、痛みや不調に陥りやすくもあります。

そして、大抵の方がまず、ねこぜに対策する方法が「普段から姿勢を正して気をつける」ということ。

しかし、これで良くなったという人を僕は見たことがありません。

正直、無駄なのでやめた方がいいと思います。

では、何故ねこぜが起きるのでしょうか?

ねこぜというと、一般的には「背骨が丸まっている状態」です。

なぜ「一般的」かというと、実際には「背骨が原因で」ねこぜになるわけではないからです。

ねこぜの方に「いつからねこぜですか?」と聞くと、比較的「小さい頃からです」とおっしゃる方が多いです。

では、小さい頃から背骨が曲がっている、背骨に異常があるということでしょうか?

子供の骨は柔らかいものです。簡単に丸まった姿勢で固定されたりはしません。

にも関わらず、「ねこぜ=背骨」というイメージが強いのは、一般的な考えとして「背骨が身体の真ん中にあるから」というイメージの擦り込みがあるからです。

しかし、側面から見れば一目瞭然ですが、脊柱があるのは「身体の後方」です。真ん中ではありません。

したがって、背骨に加えて、前側にも身体を支えるものが必要になっているのです。

身体の前側にあって、支えになるようなものは何でしょうか?

答えは「筋肉」です。

腹筋、背筋、骨盤底筋群(骨盤を下から支える筋肉)、横隔膜などが、体幹を支える筋肉になります。これらの筋肉の緊張によって起きる圧力バランスを、一般的には「腹圧」と呼んだりします(医学的にはちょっと怪しいですが…)。

この筋肉のコントロール不全が長期にわたると、ねこぜ姿勢が構築され、「最終的に」背骨が丸まった姿勢でロックされます。

ですから、ねこぜの改善に対して必要なのは「姿勢強化」ではありません。まず身体を支える筋肉の改善が必要です。

普段から姿勢を正すのはやめて、体幹の筋肉に注目してみるようにしましょうね。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

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