2022年9月29日木曜日

診断名にこだわっても前には進めない(旧ブログ再掲)

 「椎間板ヘルニアなんです」

「脊柱管狭窄と言われました」

「頸椎ヘルニアですけど治りますか?」

「頚椎症と診断されました」

お問い合わせをいただいた方が、頻繁にお伝えいただく言葉です。

病院での診断によって、自分の状態を理解した気になります。そして同時に、その診断名を背負うことになります。

ですが、実際には「その診断名には何の意味もない」と言ったら、どう思いますか?

 

例えば病院で「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」と診断された方が、どのような経過を辿っているか。

お薬やシップは、当然ながら「その場の症状を和らげる」効果しかありません。

牽引やマッサージなどのリハビリ的アプローチも同様に、恒久的なアプローチにはなり得ていないのが現実。

例え手術でヘルニアや狭窄部を除去する手術をしても、症状が改善する方ばかりではありません。また痛みが再発したり、場合によっては「前より痛い」など悪化するケースもあります(良くなることもあります)。

どうして、このようなことが起きるのでしょうか?

 

その答えは「痛いところ=悪いところ」「病気があるところ=悪いところ」という「思い込み」にあります。

痛みを訴えて画像診断をして、そこにヘルニアや脊柱管狭窄といった「目立つ変化」が認められれば、無条件でそれが原因と決めつけてしまう。その因果関係を調べることもなく、「この病気が問題」とした結果が、「一過性の改善」以上の効果を生み出せない原因です。このすり込みをするのに「診断名」は最適なのです。

本当の原因は、「なぜヘルニアが起きてしまったのか」「なぜ脊柱管狭窄が起きるような状態になっているのか」を探す過程の中にあります。多くの場合、それは骨や軟骨、あるいは神経自体の問題ではありません。それは画像診断に頼っている限り、まず分かりません。

診断名に振り回されず、きちんと本当の原因を探してくれる治療院を探す努力をしてみましょうね。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com

2022年9月22日木曜日

「友だちに相談したら」がなぜ危険なのか(旧ブログ再掲)

 施術を続けていると、ままある話です。特にネットをあまり活用しないご年配の方に多いかなと感じます。

痛みがなかなか引かない。そんな悩みができた時、ほとんどの方は「まず自己流でやってみる」と思います。自分で何とかなるものなら何とかしたい。

そして大抵、上手くいきません。そういった方々が、専門機関にいらっしゃるわけです。

ところが、プロでも順風満帆にいかないことはよくあります。

プロは知識と技術を磨き、そこに経験値を「実績」「データ」という形に変換して施術に臨みます。当然、すぐに結果が出ないこともある。状況によっては一時的に悪くなることもあるかもしれません。

その辺りの状況を冷静に判断しながら、起きた現象に対して的確に対応するのがプロです。例えば大病をして大手術の最中に容体が急変した場合、その中で最善を尽くす。ココに疑問を挟む人は少ないと思います(医療過誤はまた別の問題です)。

ところが、施術を続けている中で、たまにこういう方がいらっしゃいます。

「あまり良くならないので、友だちに相談したら…。」

大前提として、「あまり良くならない状態」と「信頼構築がうまくいっていない」のは施術者の責任です。そこは僕たちが反省しなければならない部分。

その上で「友だちに相談したら」です。

当然、友だちはあなたのことを心配してくれます。相談されたからには色々とアドバイスをしてくれるでしょう。

ですが、当然ながら友だちは身体の専門家ではありません(たまたま医療人だった、というケースは除く)。

友だちができる助言は「施策」です。根拠や理論、統計に基づいたものではなく、「自分の場合は良かった」「知り合いが良かったと言っていた」という感じで、偶然に頼ったものであることは否めません。

ですが、この助言に弱い方は非常に多いのです。なぜなら、そこに真心が入っているからです。その情に感じ入って内容までを信じてしまい、結果として施術から脱落されたり、遠回りされるケースがよく見受けられます。

これ、意外に厄介です。本来、「施術する側・される側」で構築すべき信頼関係を、知らず知らずのうちに壊してしまう可能性があるからです。

もちろん、なかなか治らない現状を聞いて欲しい時もあります。話してはいけないわけではありません。

ですが、施術を変えたり中止するような相談は、最低限プロに聞くようにして下さい。

その術者がもう信頼できないなら、セカンドオピニオンを頼るのもいい。病院でダメなら別の専門家を頼るのも良いでしょう。当院もそうですが、経過を追う過程で「再カウンセリング」の機会を設け、今後の方向性を改めて確認するようにしている院もあります。

大事なことは、根拠に基づいた話をして、それを信用するか・しないかを決定することです。話を聞いたうえで納得できないなら止めてもいい。でも「友だちがああ言ってたから」で判断するのは、あまり得策とはいえません。

プロも友だちも、あなたの身体を心配する気持ちは同じです。ですがプロは、あなたの身体に対して一定の責任があります。あなたの友だちは(たとえあなたのことが心配でも)あなたの身体に対して責任がありますか?

ここまで読んで「自分のことかも」と感じた方は、もう一度よく考えてみましょうね。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com

2022年9月15日木曜日

こうなると絶対に治らない②

 世の中には「こうすれば絶対に治る」という道はありませんが、「こうなると絶対に治らない」というロジックはあります。

以前も、そんなロジックをお伝えしました。詳しくはこちらをご覧ください。

https://sakuradegenki.blogspot.com/2022/08/blog-post_25.html


今回お伝えする「治らないパターン」は、こんな人です。

「私はいつも悪い」

ずっと、こんな風に思っている人。

「そんな人、いる?」と思うかもしれませんが、こう置き換えてみましょう。

口癖のように、自分の身体が「いつも硬いんで」と言っている。

ひと言目には「このコリはもう昔からなんです」と言う。

自分でも思い当たる節がありませんか?

これ、良くならないパターンに陥っています。


例えば、絶えず周りから「お前は病気だ」と言われ続けたら、どうなりますか?

例え病気でなくても気分が滅入り、最後は本当に病気のようになってしまいますね。

そして、自分に対して一番影響力があるのは、当然「自分自身」です。

実際に身体が硬くてもそうでなくても「私の身体は硬い」と自分自身に言い聞かせ続けていれば、その言葉に引っ張られて、もっと身体が硬くなったり、治りが悪くなったりします。

このパターンに陥っていると、施術の効果も非常に悪く、同じ施術を同じ期間続けていてもほとんど結果が出なかったりします。


この状態を打破するためには、テクニック的な部分になりますが「身体が楽」「身体が柔らかい」と、実際に「言葉にして言う」ことです。

悪い言葉に引っ張られるなら、逆に良い言葉にも引っ張られます。最初は真実味が無くても、何度も何度も繰り返して口にしましょう。コツコツと続けていくうちに、少しずつ変化が見られてきます。結果が出れば気持ちも前向きに変わり、ますます効果が上がるようになります。

ぜひ、試してみてくださいね。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com

2022年9月8日木曜日

薬が効かないのは重症だから?と思っているあなたへ(旧ブログ再掲)

 最近では、薬も効かなくなってしまって…。

お問い合わせをいただいた方に非常に多いお悩みの一つです。

痛み止めや神経ブロックのお薬を服用しても、ほとんど効果が出ない。薬の量を増やしても同じ。

「お薬も効かなくなっているくらい、重症なのか…。」

そう思っている方も多いですよね。


違います。大丈夫ですよ。

あなたの痛みに対してお薬が効かないのは、重症だからではありません。

痛みの原因が違うからです。それだけです。


例えば、ロキソニンが効かないのは、あなたの痛みが

「1週間以上続く炎症によるもの」

ではないからです。

リリカやトラムセットが効かないのは

「神経自体の損傷」

が起きていないからです。

鼻が詰まっているのに目薬を処方されたようなものです。

治るわけないですよね?


では、どうしてこのような間違いが起きるのかと言えば、現代の整形外科における痛みの解釈モデルの問題に尽きると思われます。

痛い→レントゲン撮影→異常なし→炎症じゃないか?

しびれ→レントゲン・MRI→異常なし→神経の損傷じゃないか?

画像診断より先の解釈が、ほぼ無いのが問題です。

しかも初期の頃は多少の炎症が存在していたりすると、お薬で多少改善したりもするので、そこで勘違いが生まれてしまう。

大切なのは、原因をしっかりと見極めるための問診や検査をしているか?であり、画像診断はその中に含まれていないことを理解しておきましょうね。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com

2022年9月1日木曜日

ストレートネックやスマホ首を「自分で治したい」人が絶対に知っておくべきこと

インターネットのキーワード検索で調べていると、世間の感覚として、ストレートネックやスマホ首といったお悩みは「自分で治すもの」と捉えている方がまだまだ多いようです。治療によって治すものではないという解釈なのか、まずは自分で治したい!という解釈なのか。

僕は施術でも半分はセルフケアによって首の症状の改善をはかっています。なので、「治療じゃないと治らない、セルフケアではダメ」といった考えは一切持っていません。

ですが、ストレートネックやスマホ首を自分で治したい人が「絶対に知っておくべきこと」はあります。

それは「自分の状態を正確に把握する」ことです。これができていないから、圧倒的に「自分で治せない人」が多いんですよね。

「ストレートネック」も「スマホ首」も、いずれも「首が真っすぐ」「スマホの使い過ぎで首が悪い」という状態をキャッチーな言葉で示したものに過ぎません。病名でもないし、何かを正確に表したものでもない。
関節の状態はどうなのか。筋肉の状態はどうなのか。何が悪くてそのような状態に陥っているのか。あなたが改善すべき部分はどの部位なのか。

それが分からずに、闇雲に「○○を改善!」というタイトルに惹かれて、自分に必要なのかどうかも分からないセルフケアを続けても、かなりの遠回りをすることになる可能性が高いです(健康にはなるかもしれませんが)。

まずは「自分の状態を正確に評価してもらうこと」。そこはプロでないとできないので、自分で治したい方も評価だけはプロに頼るようにしましょうね。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com