施術を続けていると、ままある話です。特にネットをあまり活用しないご年配の方に多いかなと感じます。
痛みがなかなか引かない。そんな悩みができた時、ほとんどの方は「まず自己流でやってみる」と思います。自分で何とかなるものなら何とかしたい。
そして大抵、上手くいきません。そういった方々が、専門機関にいらっしゃるわけです。
ところが、プロでも順風満帆にいかないことはよくあります。
プロは知識と技術を磨き、そこに経験値を「実績」「データ」という形に変換して施術に臨みます。当然、すぐに結果が出ないこともある。状況によっては一時的に悪くなることもあるかもしれません。
その辺りの状況を冷静に判断しながら、起きた現象に対して的確に対応するのがプロです。例えば大病をして大手術の最中に容体が急変した場合、その中で最善を尽くす。ココに疑問を挟む人は少ないと思います(医療過誤はまた別の問題です)。
ところが、施術を続けている中で、たまにこういう方がいらっしゃいます。
「あまり良くならないので、友だちに相談したら…。」
大前提として、「あまり良くならない状態」と「信頼構築がうまくいっていない」のは施術者の責任です。そこは僕たちが反省しなければならない部分。
その上で「友だちに相談したら」です。
当然、友だちはあなたのことを心配してくれます。相談されたからには色々とアドバイスをしてくれるでしょう。
ですが、当然ながら友だちは身体の専門家ではありません(たまたま医療人だった、というケースは除く)。
友だちができる助言は「施策」です。根拠や理論、統計に基づいたものではなく、「自分の場合は良かった」「知り合いが良かったと言っていた」という感じで、偶然に頼ったものであることは否めません。
ですが、この助言に弱い方は非常に多いのです。なぜなら、そこに真心が入っているからです。その情に感じ入って内容までを信じてしまい、結果として施術から脱落されたり、遠回りされるケースがよく見受けられます。
これ、意外に厄介です。本来、「施術する側・される側」で構築すべき信頼関係を、知らず知らずのうちに壊してしまう可能性があるからです。
もちろん、なかなか治らない現状を聞いて欲しい時もあります。話してはいけないわけではありません。
ですが、施術を変えたり中止するような相談は、最低限プロに聞くようにして下さい。
その術者がもう信頼できないなら、セカンドオピニオンを頼るのもいい。病院でダメなら別の専門家を頼るのも良いでしょう。当院もそうですが、経過を追う過程で「再カウンセリング」の機会を設け、今後の方向性を改めて確認するようにしている院もあります。
大事なことは、根拠に基づいた話をして、それを信用するか・しないかを決定することです。話を聞いたうえで納得できないなら止めてもいい。でも「友だちがああ言ってたから」で判断するのは、あまり得策とはいえません。
プロも友だちも、あなたの身体を心配する気持ちは同じです。ですがプロは、あなたの身体に対して一定の責任があります。あなたの友だちは(たとえあなたのことが心配でも)あなたの身体に対して責任がありますか?
ここまで読んで「自分のことかも」と感じた方は、もう一度よく考えてみましょうね。
大田区大森の首専門施術院です。
病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。
ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。
即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。
詳しくはHPにて。
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