2022年12月15日木曜日

「変形しているから痛む」という迷信

首の痛みなどで 整形外科などでレントゲン検査をして「ここの骨が変形している、だから痛むんだ」という説明を受けたことがある方は多いと思います。

実際に変形している画像を見せられたら、「ああ、そうだなあ」と、納得してしまいますよね。

これが間違いだよ、という説明は、僕たち治療院界隈では頻繁におこなうものですが、画像診断の前にはどうしても説得力に欠けてしまいますよね。

なので、「なぜ骨の変形が痛みの原因ではないのか」をロジカルに説明していきます。

骨の変形って、なぜ起こると思いますか?代表的な骨変形に「骨棘」があります。文字通り骨が棘上に変形しているもの。いかにも痛そうですね。

実はこれ「身体が痛みから逃げるための作用」なんです。痛みの原因ではなく、逆に痛みを逃がすためにあるんです。

痛みが発生している部分は、ストレスなどにより筋肉や関節が身体を支え切れない状態が起きやすいです。すると、身体はその痛みを少しでも逃がすために、骨を増殖して支持面積を広げ、少しでも痛みを分散させようと働くのです(残念ながらほとんど役に立たないのですが)。

つまり、変形は「痛みが起きた結果として発生しているゴール地点」であり「痛みを発生させるスタート地点」ではないんです。ですから、例え手術で変形を取り除いたところで、痛みの回避にはほとんど役に立たない。むしろ、その痛みが「最初に発生した」スタート地点が何であるかを探り、そこにアプローチした方が痛みの根本的な改善には効果的です。

変形を手術するのはリスクが高いことです。かといって、それ以外には実際に変形に直接アプローチできる方法はほとんどありません。着目するだけ無駄な部位は気にせず、着実に変化できる部分(関節、筋肉など)に目を向けるようにしましょうね。


大田区大森の首専門施術院です。

病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。

ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。

即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。

詳しくはHPにて。

https://www.sakura-omori.com

0 件のコメント:

コメントを投稿