ここ最近、頸椎ヘルニアの方からのお問い合わせが相次いでいます。
いい機会なので、頸椎ヘルニアについていくつか書いていこうと思います。
お問い合わせの時に多い質問が
「治りますか?」
というものです。うん、かなりフワッとした質問ですね。まあ、気持ちは分かります。
この場合、2つのことが考えられます。
1つ目は「頸椎ヘルニアという病気が治る機序」です。
簡単な病理として、頸椎と頸椎の間にあるのが椎間板です。椎間板は卵のように、中身と殻に分かれています。中身が不良姿勢やストレスによって圧力を受け、膨張して突出する状態をヘルニアと言います。飛び出した中身は基本的にそのままですが、マクロファージという自助細胞によって徐々に食われ消えていきます。その期間が15年前後と言われています。つまり、病理的には15年前後は「治らない」ということになります。
2つ目は「施術によって治るのか」ということです。
椎間板の中身を「髄核」と言いますが、これは若年層では80%が水分です。モノに例えると「ウォーターグリース」です。これが加齢により60%まで落ちると言われていますが、これは「ラード」をイメージしてもらえるといいでしょう。
では聞きます。ウォーターグリースやラードが入れ物から飛び出して漏れてしまいました。これ、押し込んだりして完全に元に戻せますか?
無理ですよね。
つまり、どんな治療でも「突出したヘルニアを元に戻す」なんて芸当はできないのです。
*手術はまた別ですが、これは後日詳しくお伝えします。
ですから、頸椎ヘルニア自体を治療によって治すことは、できません。これは断言していいと思います。
ですが、「頸椎ヘルニアを治すこと」ではなく「頸椎にヘルニアによる症状を治す」ことであれば、話は別です。
僕も頸椎ヘルニアのクライアントさんを数多く抱えていますが、中には「痛み・しびれがゼロになった」という方も少なくありません。ですが、その状態でMRIを撮っていただいても、ヘルニアの状態は1ミリも変わっていないと断言できます。施術理論に関しては別のことになるので割愛しますが、結論としては「頸椎ヘルニア自体は治せないけど痛みは治せる」これが答えではないでしょうか。参考にして下さいね。
大田区大森の首専門施術院です。
病院や他の治療で改善されなかった痛み・不調を専門に扱っています。
ストレートネック、スマホ首、頸椎ヘルニア、手のしびれ、目まい、ねこぜ、その他の首や肩に関わる不調を根本から改善していきたい人にピッタリです。
即効性やリラクゼーションを求める方はご遠慮ください。
詳しくはHPにて。
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